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青子誕2010〜ブルーバースデイ〜
青子誕2010実行委員会
ーーーーーーーーーーーーーーー青子さん
私がそう呼んだら可笑しいのかもしれませんね。
『紅のこころ』
秋だと言うのに未だに暑い日が続く2学期。
毎年恒例の、彼女の誕生会の案内が、口伝で届く。
出席を伝えたついでに、ふと聞いた。
かの人は来るのか、と。
「来れないんだって。全くヤボ用って何なのよ」
淡々と話してはいるが、堅い表情は隠せていない。
そう、またなのね。
胸の奥が、ツキンと鳴る。
今のは何?
同情をしている? 私が? 誰に?
私が欲しいのはかの人。
彼女じゃない。
今回の仕事に暗い影は見えていない。
誕生会に出ない方が、私にとっては都合がよいのに。
寂しそうな彼女に、声をかけたくなる。
真実を告げてしまいそうになる。
かの人は・・・・・・。
「バ快斗はほっといていいから。みんなで楽しくやろう?」
余興のマジックがないのは、ちょっと寂しいけどねー。
そう言って笑う彼女が、少し小さく見える。
「そうね、じゃ、私がマジックの代わりになるものをしましょうか?」
「え?」
「簡単な理科の実験よ」
私の魔術もそう説明しておけば、人に見せても問題のないものがいくつかある。
「理科? じゃ青子もお手伝い出来るかな? そういうの一度やって見たかったんだ」
「それは構いませんけど、貴方が主役でしょう?」
「いいの、いいの。みんなに楽しんでもらいたいもん!」
9月。
少し切ない季節に迎える貴方の日を、幸せな日に。
お誕生日、おめでとう。
ーーーーーーーーーーーーー青子さん。
2010年、9月に開催された青子嬢誕生企画に出したモノです。
sさんちの茶会にて、青子と誰かのカプで行きましょうとゆー企画のモト、
その誰かを振り分けるくじ引きで、紅子嬢を引き当てました。
以下、開催時に乗せていた、イイワケです(苦笑)
青子嬢、お誕生日おめでとうvv
初書き紅子嬢に悪戦苦闘してしまった(苦笑)、なかはらゆうです。
9月始めにサイト更新をした際、この企画は応援しますという旨のお知らせを載せてました。
ハイ、実は応援ではなく参加だったんです(苦笑)
さて、今回のブツ。
青子と紅子のやりとりを思い出しながら、そう言えば紅子が【青子さん】と呼んだ事ってあるのかなぁと。
記憶が曖昧なんで(単行本読めっての!/汗)、とりあえず呼ばせてみよう、とゆーところからネタ起こしを始めました。
で、結果、出来上がったのが紅子語りのエセ切ない小話。
タイトルは【あか】だけど中身は【青子】って呼びたいって想いだから大丈夫だよね、と勝手に解釈してます、ハイ。
悪戦苦闘はしたものの、素敵な企画に参加出来て、幸せ一杯です。
ありがとうございましたーvv
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