『unlucky new year』








今となっては、何が悪かったのかなんて、判らない。

熱っぽいのを承知で、お風呂に入った事か。
きらしてた薬を買いに出かけた事か。
その時の帰り道で、立ち話をした事か。
微熱だから、とクリスマスを予定通りに過した事か。


たぶん、全部当たりなんだろうな。





中森青子。
十数年生きてて、こんな年越し初めてです。

風邪ひきさんのまま、新年のご挨拶です。

「だから言ったろうが!」
新年早々、お布団と仲良しの青子に、快斗の叱咤が飛ぶ。
「だぁってぇ・・・」
「だってもヘチマもねーの!」

1年の計は元旦にあり。
今年は良くない事があるのかもしれない・・・。

気持ちは既に下降気味。

「今のうちに、悪い事済ましとけよ」
「え?」
「年の初めのうちにやっとけば、後はいいことが待ってるってさ」
「何それ?」
「あ? 快斗様の格言。ありがたく聞きたまえ」

ぷっ。

えっへん、とばかりに胸を張る快斗を見てたら、落ち込んでる自分がばかみたいに思えてきた。

前に、快斗に言われた。
何でも良い方に考えちゃう。
それが青子流なんだって。

よし、今の内に、今年1年分の風邪、ひいちゃおう。
せっかく快斗がいるんだもん。
甘えちゃえ!

「快斗〜、みかん食べた〜い」
「へいへい」
 

新年、あけましておめでとう!!
今年も、快斗共々、青子をよろしくね!









2006年、おめでとうございます。

えー、実はこの小話、現在の管理人の状態だったりします(笑)
坊の冬休み突入初日から、揃って風邪引きまして、そのまま新年迎えました。

あとどれくらいおつきあいする事になるのか、考えただけで泣きそうですが、
ま、そんなこたぁ、置いときまして、




今年も、どうぞよろしくお願いいたします。





お気づきとは思いますが、この小話。
『Winter Ring』の我が駄作の続きになります。

えぇ、あの作品も実話なんです(涙)