Thank you for the“SECOND ANNIVERSARY”






〜続・Seven Daffodils〜






『今日は、この冬1番の冷え込みとなりそうです。所によっては大雪になりますので、寒さ対策、しっかりしてください』





朝の番組で、気象予報士がそう言っていた。


「大雪か。どうりで寒いワケだ」


ぶるっと震え、布団に潜り込む。

こう寒いと、何もしたくねぇ。


頭だけ出した状態で、ちらと窓を見る。





曇ったガラスの前に小さな鉢植え。


去年の今ごろ、青子が買ってきた花。




「あれからもう1年経つのかよ」




ごそごそと手を伸ばし、机の上を探る。


出しっぱなしの辞書を探しあて、枕の上に落とす。




あの日、青子が引いた線はそのままにしてある。







消された文字───『報われない恋』





そして指差した文字に赤い囲い。






『あなたを待つ』

『尊敬』








ただ青子の気持ちが嬉しくて、想うままに抱き締めたけど。



果たして自分は待ってもらえるだけの器なのか。


尊敬されるような器か。








あの時と同じように、文字を見つめたまま、思考がぐるぐると廻る。






「情けねーの」






自嘲とも取れる呟きが冷えた部屋に響く。









先日、この花がタイトルになってる歌を見つけた。



モノじゃなくて、ココロを贈る。


そんな感性が歌われていた。











待ってもらえるだけの器じゃないかもしれない。



尊敬されるような器じゃないかもしれない。











それでも、この歌のように、ココロを贈りたいと思ってしまう。
















「水平線を昇る朝日か・・・・・・。KIDなら平気で言えそうな言葉だよな」








いつか、そう遠くない未来。



黒羽快斗として、同じ言葉が言えるだろうか。





言葉の裏に込めた想いと共に、青子に言える日がくるだろうか。









そして、その時。



















青子は受け取ってくれるだろうか・・・・・。


























『Seven Daffodils』song by 森口博子


君にあげられるもの
今の僕にはそうさ何もないけれど
朝露を浴びて咲いている
あの谷間に揺れる水仙
君にあげよう・・・ あの歌を


首飾りや指輪は
今の僕にはそうさ何もないけれど
水平線に昇る朝日だけなら
君に見せてやれるよ
そんな温もりをくれる人



あとがき

 








        












嘘でしょ〜ってのが、正直な感想です(笑)

2年ですよ、2年。
PCオンチが始めたサイトが2年!

突貫工事とか、亀更新とか、おおよそサイト運営にはあってはならない単語が多々出てる今日この頃なのですが(笑)
これからもどうぞ、よろしくお願い致します。


えー、こんなモンですが、年内はお持ち帰り可としますので、煮るなり焼くなりしてくださいまし。

お分かりとは思いますが、一周年記念作品の続きだったりします。
更に、その際に日ノ出様より戴いたお話の続きだったりもします。